熊野古道・八上王子詳細

八上王子

西行のめでた宮

三栖山の名を有名にしたのが、西行法師で私家集「山家集」では、「熊野に参りけるに、八上の王子の花おもしろかりければ、やしろに書きつける
       まちきつるやがみさくらさきにけり
            あらくおろすな三栖の山かぜ」と記されてあります
ついでに、西行法師の挿話で
 ある年、熊野詣の途中で宿を取った。宿の主人は一晩中薪をくべて暖をとっている。夜の寒さに震えながらそれを見ていたが、自分ばっかり焚いて、少しも柴を分けようとはしない。帰り道に、再びその宿へ立ち寄ったところ、その主人は亡くなっていた。ああ無常だなーと思って作った歌。
   「宿のぬしや野べのけぶりになりにける柴たく事をこのみこのみて」

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「八上王子は小岡庄岡村という所の中に有りよし。みすの山のつづきなり。一ノ瀬王子社、鮎川王子社、此二つの王子は街道の外にあるよし、里人かたりき」(林信明「熊野紀行」)
八上王子は歩くことなく、近世ではただ先人の記録として伝えられているのが殆どであった。
 八上王子は今でも岡の産土神として祭られてきて、衰退する王子社の多い中、今も社叢もそのまま維持されてきた数少ない王子社のひとつです。