熊野古道・那智大社詳細

那智大社

熊野古道那智の滝

大雲取山、烏帽子山、光ヶ峯、妙法山を総称して「那智山と呼ぶ。しかし・「紀伊名所図会」は、妙法山を「那智山峰の第一なり」と載せたように、また地元では、子供が泣き出すと脅し付けるように、「そら、那智山が曇ってきたぞ!」といい妙法山を指すので、いつの頃jからか、那智山というと妙法山のこと、というイメージが出来てしまった。原生林におおわれたその妙法山中腹から、神の代の激情をほとばしらせるかのように、白い一筋の輝きが落下する。花山院が「岩走る滝と読み、天つ水と仰がれる那智の大滝である。この大滝を熊野の海上から見る漁師たちは、女性の隠し所を意味する言葉で言う。山中を垂直に落ちるこの輝きは、黒潮に乗ってやって来た人々の目をひき、そこに聖なる力が宿ると見られたに違いない。
参照 向陽書房 熊野古道 中辺路と大辺路より

熊野古道”那智大社社殿”

現在の社殿は昭和10年に大改修されたものです。第一殿に大己貴神、第二殿に家都御子神、第三殿に速玉大神、第四殿に主祭神の熊野夫須美大神、第五殿に天照大神、第六殿に忍穂耳尊他、八柱の神が祀られています。

4世紀頃インドの層により開山されたとされる。西国第一番の札所桃山時代に織田信長に焼き討ちにされたが豊臣秀吉により再建されました。

那智大社前の鳥居です。この日は雨上がりで霧が立ち込めていました。
こちらは樹齢800年の夫婦杉です。大門坂の入り口に巨大な門のように生えています。
多富気王子は熊野古道での最後の王子社となります。王子社は熊野那智退社前のうっそうとした杉並木の続く大門坂にあります。昔は石垣を積みその上に社が設けられていたのですが、王子社が那智山の境内に移されてからはいつの間にか石垣も残らなくなっていったそうです。今は、大門坂を少し上がった所に石碑が建っていて多富気王子跡と書かれ残されているだけです。。

那智大社”大門坂”

大門坂は那智山の表参道、山の中の石畳の道で幅2メートルほどの石段が上へ上へと続いていく。道を分けて二百本はある杉の大樹が立ち並ぶ。那智山旧参道の杉並木と呼び、天然記念物に指定されている。生い茂る木々のため、わずかな木漏れ日だけで、森閑としたとした不陰気が山中を包んでいる。「県聖蹟」の筆者は、「冷気身にしむの思いがあり、人をして自ら神域に入るの感を抱かしむる」といっている

熊野那智大社社伝に「神武天皇が熊野灘から那智の海岸“にしきうら”に御上陸されたとき、那智の山に光が輝くのをみて、この大瀧をさぐり当てられ、神としておまつりになり、その御守護のもとは、八咫烏の導きによって無事大和へお入りになった」と記録されております。
命の根源である水が豊富にあふれ落ちる「那智大瀧」を、この熊野に住む原住民の人々も神武天皇御東征以前からすでに神として奉祀されていたとも伝えられていますが、いずれにいたしましても古代からこの大瀧を「神」としてあがめ、そこに国づくりの神である「大巳貴命」(大国主命)をまつり、また、親神さまである「夫須美神」(伊弉冉尊)をおまつりしていたのであります。
その社殿を、お瀧からほど近く、しかも見晴しのよい現在の社地にお移ししたのは仁徳天皇五年(三一七年)と伝えられています。この時、大瀧を「別宮飛瀧大神」とし、新しい社殿には「夫須美大神」を中心に、国づくりに御縁の深い十二柱の神々をおまつりしました。 やがて仏教が伝来し、役小角を始租とする修験道がおこり、古来の神々と仏とを併せてまつる、いわゆる神仏習合の信仰が行なわれるようになりました。
その後、「蟻の熊野詣」といわれる程に全国から沢山の人々が熊野を目指すことになるのですが、中でも、皇室の尊崇厚く、延喜七年(九〇七年)十月、宇多上皇の御幸をはじめとして、後白河法皇は三十四回、後鳥羽上皇は二十九回もご参詣の旅を重ねられ、また花山法皇は千日(三年間)の瀧籠りをなされたと記録されております。
なお「熊野」という地名は「隈の処」という語源から発しているといわれていますが、だとすれば、ここは奥深い処、神秘の漂う処ということになります。また「クマ」は「カミ」と同じ語で、「神の野」に通じる地名ということにもなります。
その「神の里」に詣で、漂う霊気にひたり、神々の恵みを得ようとして、古代から多くの人々が熊野へ、そして那智山へ参詣されています。
(参照 那智大社ホームページよりhttp://www.kumanonachitaisha.or.jp/)

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