熊野古道・湯峰王子詳細

湯峰王子

 湯の峰王子が初めて歴史に出てくるのが鳥居源之丞の[熊野道中記」で「湯の峰王子、湯の峰にあり」としています。
 昔は湯垢離の場として栄え二重の唐や薬師寺、王子権現が立ち並ぶ繁華な所でしたが明治三十六年五月の大火災で全焼しました。その後、再建された薬師堂の薬師如来の胸より温泉の湯が湧き出た事から。湯の胸が湯の峰になったとされます。

小栗判官と照手姫

今からおよそ600年前戦いに敗れ、常陸の国に逃れた小栗判官は、旅の途中に一人の美しい娘と出会い恋に落ちました。
娘の名は照手姫。相模の国の大豪族の横山家の娘でした。二人の仲に立腹した横山家は、小栗判官に毒を飲ませ殺してしまう。
地国に落ちた判官は餓鬼の姿のまま閻魔大王に現世に送り返されてしまう。
餓鬼の姿をして倒れていた小栗判官を高僧が助け木の車に乗せて熊野の湯の峰を目指す。判官の首には「一引き引いたは千僧供養の為」の札がかけられていた。一方、照手姫は家を追われ兄に遊女として売られ流浪の身となっていた。ある時、首から札を下げたが機を見て照手姫は車を引きながら湯の峰への参詣のたびに出る、湯の峰に辿り着いた照手姫は餓鬼をつぼ湯にいれて49日の湯治をさせたところ、息を吹き返し元の小栗判官の姿に戻ったと言う。